今回は、韓国語の発音変化を攻略できる参考書を紹介します。韓国語は文字通りに発音しない言語ということはご存知でしょうか。
例えば、안녕하십니까(アンニョンハシムニッカ)?のㅂパッチム。本来は【p】の発音のはずなのに、ここでは【m】で発音されていますよね。これは鼻音化という発音変化が起きているためです。
こんな風に最初から発音変化はバンバンと出てきます。その割には、先日私が購入した中級者向けの本にも「中級者の壁は発音変化」と書かれていたほど難しいものです。初心者から上級者になるまで頭を悩まされるのが発音変化です。
発音変化がわからないと韓国語が上達しない?
これは本当です。文章を読むときには必要ありませんが、聞き取りと会話をするためには発音変化の理解は必須です。いくら単語を知っていても、覚えた単語が文章中に入っていると全く違う発音になってしまうからです。
「食べる」という意味を表す「먹다(モクタ)」。
これが連体形になると「먹는」という形になるのですが、読み方は「モクヌン」ではなく「モンヌン」です。
これじゃあ、いくら「食べる=먹다(モクタ)」と単語覚えたところで、発音変化がおきた瞬間「食べる」という単語は聞き取れなくなってしまい、知らない単語へと逆戻りです。
発音変化の仕組みを理解しても、実際に聞き取れるようになるまではタイムラグがあるので、すぐ結果が出なくても焦らずに行こう。
私は1年前に発音変化をがっつり勉強して、聞き取れるようになってきたのはつい最近。それでもまだ聴き慣れないやつは聞き取れなかったりTT
韓国語の発音変化完全マスター
今回私が紹介する本は『韓国語の発音変化完全マスター』という本です。タイトル通り、発音変化のみに特化した学習書です。
いろんな韓国語の本を買い漁っている私ですが、ここまで発音変化を理解しやすく、丁寧に解説してくれている本はこれだけです。この本がなければ、私はいまだに発音変化をほとんど覚えられずに聞き取りに苦戦していたと思います・・・
この本では下記項目を各章でまとめてくれています。
- 有声音化
- 連音化
- 鼻音化
- 流音化
- ㄴ挿入
- 激音化
- 濃音化
- 口蓋音化
- ㅎの発音変化
発音変化って実は9個しか種類がない。9個なら覚えられそうな気がする。
この本が良い理由:
発音変化が起きる理由が書かれている
この本は発音変化が起きる原理から学ぶことが出来ます。こう書くと難しく感じますが、実際の説明は本当にわかりやすく簡単に書かれているので安心してください。
よくある参考書の説明は次のような感じです。
ㄴパッチムの後にㄹが続くと、ㄴパッチムがㄹパッチムに変化します。
例:신리 → 실리
説明されていることはわかるし、例に挙げてる発音変化も理解できる。でも「こんな説明されても、明日には忘れてるわ!」ってなったことありませんか?
この本では発音するときの舌の動きから説明してくれるので、発音変化を体で覚えられます。法則を覚えるだけではなく、発音変化が起きる理由から覚えられるので、他の参考書と比べて発音変化の法則が記憶に残りやすいってことですね。
発音変化100本ノックもあり!
この本の巻末には発音変化の問題100個がついています。短文100文を発音通りの記載に書くという単純作業ですが、これがすごい作業量!!!
本書のなかで学んだ内容をすぐ実践でき、わからなければすぐに前のページで復習します。さすがに発音変化だけで100問も解いたら、多少は実力がついています。
音声もついているので、ネイティブの方の発音も確認できます。
これだけでハン検3級の問題なら、特に勉強しなくても解ける実力はつきます。
まとめ:発音変化につまづいたら、とにかくこれ!
『韓国語の発音変化完全マスター』のまとめ。
- 発音変化に特化した本。
- 初〜中級者向け。
- 発音変化がわかると聞き取りに強くなる!
- 発音変化の起こる理由から説明。
- 100本ノックですぐに実践練習。
この本は下記Amazonリンクから購入可能です。