한다体って知っていますか?
韓国語のタメ口(パンマル)の一つです。
初級の本にも載ってるので聞いたことはある人も多いはず。
では、TOPIKⅡ試験の作文では、基本的に한다体で文章を書かなければならないことはご存知でしょうか。
합니다体と해요体を中心に勉強してきたのに、作文は한다体!!!
ってことに驚く人も多いはず。
「한다体はあまり使わないから、まあいいや。」と一旦放置してきた人も、一緒に한다体についてしっかり覚えましょう。
現在形
まずは、現在形の作り方を紹介します。
①動詞と②動詞以外(形容詞・存在詞・指定詞)に分けて覚えます。
この2パターンだけ覚えて!
動詞
動詞のなかでも3種類に作り方が分かれます。
母音語幹(パッチムなしの語幹)・子音語幹(パッチムありの語幹)・ㄹ語幹(ㄹパッチムがつく語幹)の語幹によって作り方が異なります。
ややこしいですが、よく使われる表現なので覚えておきましょう。
最初にして、最大の山場です!
語幹 | 作り方 | 例 |
---|---|---|
母音語幹 (パッチムなし) | 語幹+-ㄴ다 | 하다: 한다 가다: 간다 |
子音語幹 (パッチムあり) | 語幹+-는다 | 먹다: 먹는다 읽다: 읽는다 |
ㄹ語幹 | 語幹のㄹ脱落 -ㄴ다をつける | 살다: 산다 알다: 안다 |
形容詞・存在詞・指定詞
形容詞・存在詞・指定詞の한다体は基本形と同じです。
だから超簡単!覚える必要ありません。
語幹 | 例 |
---|---|
母音語幹 | 바쁘다: 바쁘다 친구이다: 친구이다 아니다: 아니다 편리하다: 편리하다 |
子音語幹 | 있다: 있다 좋다: 좋다 맵다: 맵다 |
ㄹ語幹 | 멀다: 멀다 길다: 길다 |
ここで注意したいのはひとつだけ。
〇〇하다で終わる形容詞は〇〇한다とはなりません。(○조용하다、×조용한다)
〇〇하다で終わる動詞との区別に注意してください。
過去形
過去形は単純です。
-았/었다をつけるだけでよく、品詞(動詞か形容詞か)は関係ありません。
現在形と違い、動詞もそのままの形で大丈夫です。
品詞 | 例 |
---|---|
動詞 | 하다: 했다 가다: 갔다 먹다: 먹었다 |
形容詞 | 바쁘다: 바빴다 좋다: 좋았다 |
存在詞 | 있다: 있었다 |
指定詞 | 친구이다: 친구였다 |
過去形を習ったことがある人なら、これは簡単!
否定・不可能
TOPIK作文で否定や不可能の文章を書くとき、안 – / 못 – という書き方はしません。
「-지 않다 / -지 못하다」の形で文章を書きます。
この時に気をつけることはひとつ
前につく用言の品詞が動詞なら「-지 않는다 / -지 못한다」、形容詞なら「-지 않다 / -지 못하다」で書きます。
どの品詞につくかによって、あとの否定・不可能の表現が変わるのです。
動詞か形容詞かを見極めることが、とても大切です。
品詞 | 例 |
---|---|
動詞 | 가다: 가지 않는다 먹다: 먹지 못한다 |
形容詞 | 좋다: 좋지 않다 바쁘다: 바쁘지 못한다 |
過去形 | 가다: 가지 않았다 먹다: 먹지 못했다 좋다: 좋지 않았다 바쁘다: 바쁘지 못했다 |
-겠-
推量や意志を表す「-겠-」も品詞に関係なく、『語幹+겠다』で한다体を作ります。
では、「-겠-」を過去形にする場合、「-겠-」と「-았/었-」どちらが先に来るかわかりますか?
答えは「-았/었-」です。
「먹었겠다」という形になります。
母音語幹につく場合は「갔겠다」となり、過去を表す「-았/었-」が先に来るのは一目瞭然ですね。
品詞 | 例 |
---|---|
動詞 | 가다: 갔겠다 먹다: 먹었겠다 |
形容詞 | 좋다: 좋겠다 맛있다: 맛있겠다 |
存在詞 | 있다: 있겠다 |
指定詞 | 아니다: 아니겠다 |
過去形 | 갔다: 갔겠다 먹었다: 먹었겠다 좋겠다: 좋았겠다 맛있겠다: 맛있었겠다 |
使う頻度は少ないけど、余力があるなら覚えてね。
疑問文・勧誘文
最後に疑問文と勧誘文の作り方を見ていきましょう。
疑問文
疑問文の作り方は次の通り。
- 動詞・存在詞・過去形:-느냐が語幹につく
- 形容詞・指定詞:-(으)냐が語幹につく
- -(으)ㄹ까?も使える。
品詞 | 例 |
---|---|
動詞 存在詞 過去形 | 가다: 가느냐, 갈까 있다: 있느냐, 있을까 갔다: 갔느냐, 갔을까 |
形容詞 指定詞 | 좋다: 좋으냐, 좋을까 이다: 이냐, 일까 |
勧誘文
勧誘文はとても簡単に作れます。『語幹+자』で「〜しよう」との勧誘文になります。
品詞 | 例 |
---|---|
動詞 | 가다: 가자 먹다: 먹자 |
存在詞 | 있다: 있자 |
まとめ:ハンダ体を作るには品詞に注目!
今回紹介したのが、「現在形」「過去形」「否定・不可能」「-겠-のつく形」「勧誘文」です。
「現在形」が一番難しいですが、使用頻度も高いので現在形から覚えるのがおすすめ。
また한다体を作るときに、「動詞か、形容詞か」を見分けることが一番大切です。
品詞によって形が大きく異なります。
特に하다用言は動詞も形容詞も似た形なので注意が必要です。
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